これまでも何回か国会での議論が期待されてきたが、いつも見送りになった「選択的夫婦別姓制度」。このほど内閣府の調査結果が公表された。今回は導入に賛成の人の割合が42.5%で過去最高だったとか。導入の必要がないとの回答者は29.3%で過去最低だったそうだ。1月に最高裁判事に就任した宮崎裕子氏は旧姓を通称使用することを明言された。弁護士の時と同様に。調査結果の中で、姓が違っても家族の一体感には影響がないと思うと答えた人は64.3%だったという。価値観が多様化している今日、結婚しない生き方を選ぶ人も増え、生涯未婚率も高くなっている。選択的夫婦別姓という選択肢もあっていいと考える人が増えつつある。 (写真はしだれ梅)
2017年の特殊詐欺の香川県内の被害額は前年に比べ6割減で過去最少だったとか。件数も4年ぶりに80件台になったという。一方、全国的には認知件数が7年連続で増加、昨年は18,000件超で被害額は約390億円強になったという。相変わらず新手の手口が使われている。特に女性は「息子」のひと言にだまされやすい。老後のために確保していたお金を詐欺で失い、高齢女性の貧困化が進まないようにしなければならない。詐欺対策として電話着信時に「この電話は特殊詐欺を防ぐため録音されています」などの声が流れる撃退装置は有効だと思う。筆者の知人も設置している。とにかくすぐに相手の言いなりにならず、電話を一旦切って警察に連絡しましょう。 (写真は「たかまつミライエ」の花壇)
最近話題になっているのがシニア版シェアハウス。テレビ番組で紹介されたのは、70歳~95歳のシニアが9人一つ屋根の下で暮らしているという。高齢者の不安は、お金・孤独・健康の三つとか。それらを安心に変えるのがシェアハウスという。各人の個室があって、グループで利用できるリビングがある。夕食は料理してくれる人がいて、1日1回みんなで食べる。それ以外は自由。あとは各自。自分のことは自分でするが基本。各人のベッドの横には緊急時のブザーがあり、万一のときはそれを押すと助けにきてくれる。お風呂は2~3人のバス友と入る。洗濯などは自分で。月~土の10時~17時はライフサポーターが常駐。入居時に370万円、毎月13万8千円(夕食代込み)。こどもに迷惑をかけたくないという人も入居。みんなで助け合って暮らしている。老後の新たな暮らし方の提案かな。 (写真は寒さに耐えて咲くレースラベンダー)
4月に開校する千葉県柏市の柏の葉中学校がジェンダーレス対応の制服を導入するそうです。性別を問わず、生徒自身が着たい服を選ぶことができるという。男女ともにブレザーにスラックスかスカート、ネクタイかリボンだとか。スラックスはヒップ回りをややゆったりめにしたもの、ブレザーは脇部分をやや細めにしたものも用意されているらしい。どのタイプを選ぶかは生徒自身が決める。性同一障がいの生徒が制服の違和感に苦しまないための配慮であり、スカートよりスラックスが好きな女性にとっても良いことだと思う。寒波が襲っている地域では女子もスカートよりスラックスを着用したいのでは?
きょう、「ハンセン病問題を考える市民の会」よりマンガ4巻のご寄附をいただきました。タイトルは「麦ばあの島」(すいれん舎発行 1~4巻)、作・画 古林海月(ふるばやし かいげつ)さん。ハンセン病患者、ご家族の苦しみや悲しみが胸に迫る感動の物語です。高松市庵治町には国立療養所大島青松園があります。ハンセン病は重大な人権侵害の事例として注目され、児童から大人まで人権学習に取り上げられてきました。この本は小学生から読むことができ、大人にとっても読みごたえのある長編コミックです。ハンセン病についてまだ知らないという人でも、読み進めることができる物語となっています。きょうも、さっそく来館者が1・2巻を借りていかれました。大勢の方々に読んでいただきたいと思います。ハンセン病問題を考える市民の会(高松市)の皆様、ありがとうございました。