熊本地震のときの避難所等での性被害の実態が報道された。指定避難所で夜間に10代の少女がボランティアの少年から性被害を受けたという。あまりの恐怖に声も出せず、自ら親にも相談できなかったとか。母親が気づいて警察に被害届を出したが、少年は不起訴に、しかし民事訴訟では被害が認定されたそうだ。これまで、阪神淡路大震災、東日本大震災……いずれも避難所でDVや性的暴力などの犯罪が起きた。避難者はまさかボランティアの男性がそんな犯罪を犯すとは思わないだろう。女性・女子を性被害から守るための対策が重要課題。避難所運営マニュアルに女性警察官による巡回、女性見守り隊発足と巡回、相談受付の「心と体のケア班」発足を盛り込んでおきたい。避難所開設と同時に犯罪防止の貼り紙が貼れるよう準備もしておこう。
まもなく、新年度が始まります。高松市では、これまで「政策課 男女共同参画推進室」でしたが、4月から「男女共同参画・協働推進課」が新設されます。同課が管轄する施設は、男女共同参画センターと市民活動センターになります。男女共同参画センター、市民活動センター共に各種団体が登録しており、より住みよい高松づくりに向けて多様なテーマで活動している市民の方々が利用されています。今まで以上に多様な団体が交流しあい、ときにはコラボして催しを企画したりしてお互いの活動が活発化できるよう、当センターとしても取り組んでいかなければならないと考えています。当センターでは企画講座も募集していますので、大いにご利用ください。お問い合わせは087-833-2282まで。
お花見のシーズンになりましたね。まもなく4月、新しい出会い、スタートの月。まだ男女共同参画センターに行ったことがない人は、一度お越しください。ふれあい交流サロンで本を読んだり、語り合ったり、講座に参加したり・・居心地の良いセンターです。毎月開いている「さんかく交流サロン」は肩のこらない、楽しい、ちょっとためになるサロンです。4月はパステル画の体験で、4月23日(月)午後1:30~3:00。パステルは手軽に描けて、初心者でも意外と簡単に作品ができます。描くのが楽しくなるし、部屋に飾ると癒されるでしょう。今回参加費は無料、この機会に体験してみてください。お申し込みは087-833-2282 へ。 (写真はわが家の桃の花)
市民のみなさんに「パープルBOX」のことをだいぶ知っていただき、日用品などを寄贈していただき感謝しています。もともとDV被害を受けた女性が新しい生活をスタートさせるとき、いろいろな生活用品が必要なので、寄贈して頂いた品物を無料で提供しようと始めたのです。スタートして6年ほどになり、ネーミングが良かったのか多くの方に覚えていただきました。きょうも、二人の市民の方が湯沸しポットと洗剤、お菓子などを持ってきてくれました。また、寄附金で就活用スーツを購入し、面接時に使用するスーツ、くつ、カバン等を無料で貸し出しています。写真はたくさん寄贈して頂いた食器等をバザーとして並べ、その売上金で食品・日用品等を購入し必要な方に無料で提供しています。日々皆様の心温まるご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
先日、こども2人を連れたお母さんが当センターの窓口に来られました。2人とも保育所に入れなかったとのこと。パートで週4~5日働こうと思っていたけど、2日ぐらいしか働けないと困ったような口ぶり。2日間は実家の母親に預かってもらおうと思っている、母も働いているので2日が限度だという。就活で面接に行ったけれど・・と心配そう。今や専業主婦世帯は約640万世帯(2017年)、共働き世帯は約1200万世帯、20年前から共働き世帯が多く、その後増え続けている。これは予測できたはずなのに、なぜ保育所整備に力を入れてこなかったのか、そう思う人は多いでしょう。男は仕事、女は家庭という意識は変化し、「一度しかない人生だから」と働き方を含め生き方を考えるようになった女性が増えていることは望ましい。 (写真:墓参りの途中、雨に濡れた緑とボケの花がきれいだった)