香川県高松市男女共同参画センター

P1090379男女共同参画週間の最終日、フィンランド生まれの坂根シルックさん(東京農工大学特任教授)の講演を拝聴しました。フィンランドといえば、男女平等の先進国、高福祉の国として知られています。男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数の順位も世界第3位、ちなみに日本は101位です。フィンランドの国民性、価値観は、誠実、もの静か、自然体、ストレートに表現、本音でつきあう、お世辞が言えない…などだそうです。消費税は24%、食品は14%。学費は大学まで無料。家庭では、できる人ができることをするという考え方。成人女性の8割が働いている。1995年に男女平等法が制定され、2000~2012年は女性の大統領とか。子どもは概ね20歳前後で家を出て自立しようとする。子どもの頃から自分の意見が言え、考え、行動する子に育てるようです。シルックさんは、自然の中で何もしないで一人で過ごす、シンプルな生き方が好きとのこと。大いに共感…でした。

P1090383きょう、うれしいご寄附を頂きました。当NPO法人たかまつ男女共同参画ネットがDV被害者アフターケア事業として始めた「パープルBOX」に、国際ソロプチミスト高松から10万円のご寄附を頂きました。DV被害を受けた女性の自立支援の一つとして、無料で貸出しする就活用のスーツ購入に充てる予定です。今までにも貸出しスーツを利用して面接に行かれ「就職が決まりました」と笑顔でお礼に来られた方もおられます。私たちもとってもうれしくなります。就職先を見つけて自立し、活躍してくれる女性が増えるよう、貸出しスーツ・ブラウス・靴・バッグ等の充実を図っていく予定です。国際ソロプチミスト高松の皆様、本当にありがとうございました。(写真は左から中島さん、平木さん、藤本会長さん、当法人・野田理事長)

P1080777いよいよきょうから女性活躍推進法が施行となりました。従業員301人以上の事業主は、自社の女性の活躍状況の把握・課題分析、行動計画の策定、届出、情報公表を行うことが義務付けられています。でも、目標を達成できなくても罰則はありません。また、300人以下の事業主は努力義務となっています。ちなみに高松市役所職員については、4月から女性管理職の割合が20.8%となり過去最高になったとか。女性の活躍の場が拡がっています。一方、一般的に問題なのは、女性の非正規雇用が多いこと。出産・育児などで退社し、再就職となると非正規雇用が多くなります。年収は、正規雇用の半分程度。管理職の比率アップだけでなく、非正規雇用の女性の待遇改善への対策を進めてほしいものです。シングルマザーの方が活躍できるようになってほしい。  (写真は香東川の下流、野鳥がいっぱいでした。)