10日の投票日が近付いてきましたね。今年は日本の女性が初めて参政権を行使して70年という記念すべき年。70年前、戦後初めての衆議院議員選挙が行われ女性が初めて投票し、39名の女性国会議員が誕生しました。現在、衆議院議員の女性の割合は45名で9.5%、参議院議員は38名で15.7%で諸外国に比べ低い水準が続いています。女性の声を政治に届けるためにも、女性の政治参画が求められています。せめて、自分の声を政治に反映させるための第一歩として、10日には投票に行きましょう! 70年以上も前に婦人参政権獲得運動に奮闘してくださった先人の思いを受け継ぐことが大事。一票を大切にしたい。筆者はきょう昼休みに期日前投票に行って来ます!
けさのNHKニュースで性犯罪の被害者の声なき声を伝える映画「月光」のことを知りました。性犯罪は「こころの殺人」とも言われる。それほど被害者にとっては想像もできないほどの苦しみだと思います。内閣府の調査によると、性暴力の被害者が警察に連絡するのは約4%という少なさ。約70%は誰にも相談しないという。そして加害者は、なんと約75%が顔見知りだそうです。被害者はだれにも言えず、母親にも言えず、ひとりで苦しんでいる場合が少なくない。「月光」を制作した小澤雅人監督は、児童虐待の取材をきっかけに「月光」を制作。性暴力の被害者のことを考えるきっかけになればいいと話されているとか。一人で悩み苦しまないで、相談してくれるのを待っている人がいることを思い出してほしいと願うばかりです。 (写真はユリカモメ)
先日、「子どもの貧困を考える」というテーマの行事に参加しました。子どもの貧困、貧困の連鎖を食い止めるためにどうすべきかを考えあいました。いま全国各地で拡大している「こども食堂」の話も出ました。当NPO法人(参画センター指定管理者)でも生活支援として食糧・日用品の無料提供などをしていますが、今後の課題の一つとして、男子・女子ともに今よりももっと生活技術の習得に取り組むべきだな、と思いました。例えば炊事。こどもは好奇心旺盛、手伝える年齢になれば教えて、自分で料理する技術を身に付けさせることが必要ではないでしょうか。生きる力として最も大切な「食べる」、それを自分で出来ることが大事です。「お母さんが作ってくれないから…」と言わないように。それが将来の家庭生活においても男女が協力し合うという気持ちが育つことになると思うのです。(写真はきのうの瀬戸内海、高松にて)
- 日時 7月28日(木)14:00~15:30
- 場所 当センター3階 第3会議室
- 参加費 無料
管理栄養士を交えて、食についての語り合い
男女共同参画週間の最終日、フィンランド生まれの坂根シルックさん(東京農工大学特任教授)の講演を拝聴しました。フィンランドといえば、男女平等の先進国、高福祉の国として知られています。男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数の順位も世界第3位、ちなみに日本は101位です。フィンランドの国民性、価値観は、誠実、もの静か、自然体、ストレートに表現、本音でつきあう、お世辞が言えない…などだそうです。消費税は24%、食品は14%。学費は大学まで無料。家庭では、できる人ができることをするという考え方。成人女性の8割が働いている。1995年に男女平等法が制定され、2000~2012年は女性の大統領とか。子どもは概ね20歳前後で家を出て自立しようとする。子どもの頃から自分の意見が言え、考え、行動する子に育てるようです。シルックさんは、自然の中で何もしないで一人で過ごす、シンプルな生き方が好きとのこと。大いに共感…でした。