昨年生まれた赤ちゃんは約97万7千人で初めて100万人を割ったそうだ。一方、死亡数は戦後最多の約130万7800人で自然減は33万人だったとか。日本の人口は2053年に1億人を割ると予測されている。希望出生率1.8を掲げているが、昨年は1.44、団塊ジュニアの出産もピークを過ぎているように思われるので、合計特殊出生率の上昇は期待できないのではないか。今は3~4組のうち1組は離婚する時代、女性にとっては結婚して子どもを1人以上産むことはリスクが大きくなる可能性があると考えても不思議ではない。今の日本の子育て環境などを考えれば。家事・育児に消極的な男性、もし離婚になっても約束した養育費は払わない、出産後の再就職は難しい、シングルマザーは経済的に苦しい・・などなどのリスクがあるだろう。人口減は予測されていたけど、人口減への対策が遅すぎた、と思う人は多いのではないでしょうか。
LGBT(性的少数者)ということばも徐々に知られてきたように思う。先日、新聞で埼玉県入間市で性的少数者ということを公表し、3月の市議選で当選された細田氏の記事を見た。また、札幌市では政令都市では初めて、LGBTのカップルのパートナー関係を認める制度が6月1日からスタートしたそうだ。東京都渋谷区、世田谷区などではすでに導入されている。行政から認証を受けることでパートナーが相手の生命保険を受け取れる場合があるとか。結婚と同等の法的権利や義務は生じない。最近は教育の現場でもLGBTについて学ぶ機会も増えつつある。一人ひとりの人権が尊重される社会にゆっくりではあるが歩を進めているように思える。一方、保守的な男性による女性蔑視の考え方も依然として報道されることがある。男性によって女性、女子の命が奪われることのない社会はいつくるのだろうか・・。
「ことしもダメだった。がっかり!」。ママたちの嘆きの声が聞こえてきそう。2017年度末に待機児童ゼロを目指すと発表されていたけど、今年度達成は困難との報道があった。先日、今年4月の家計調査(2人以上の世帯)結果が発表されていたが、消費支出は前年同月比1.4%減少。勤労世帯の実収入は2.2%の減少とか。多くの人が収入が増えないから節約する。子どもの教育費などを考えると、ママたちは働いて収入を増やしたい。保育園等に入れないと、職場復帰もできない。これでは安心して出産できないと考える女性も少なくない。保育士不足にしても、保育士の仕事の内容の割に賃金が安いから退職する人が増える。子どもの安全を見守る、世話をする、教えるなどは女の仕事だからと評価が低いまま今日に至っているようだ。2017年度達成は困難としても、なぜ2020年になるのか?2018年、2019年…と1年でも早く達成するように取り組むべきではないでしょうか。
かつて「メディアと女性」というテーマの会に出席したときのこと。事例発表で、「モデルになってくれませんか。水着になるだけ」と声をかけられ、女性が約束の場所に行ったところ、撮影の後、集団レイプに遭った例があるとの報告があった。その女性は、それ以後外に出ることもできなくなったそうだ。今、インターネットで「モデル募集」を出し、応募してきた少女に契約させ、いろんな手口を使って少女を追い詰め、アダルトビデオ出演を強要するという被害が増えているという。その多くは10代20代の女性。アイドルのコスプレ撮影のモデルとか水着のモデル、報酬は1日5万円などと宣伝していても、おいしい話には裏がある、リスクがあるということを頭に置いておくことが大事。もし、少しでも変だな、困ったなと思ったら家族や公的な相談窓口や警察などに相談すること。おいしい情報をうのみにしてはいけない。娘をもつ親も注意が必要です。
報道された暴走車の動画を見て驚愕。狭い通学路を「どけ、こら、お前」と暴言を吐きながら、クラクションを鳴らしながらスピードを出して走る。下校中の小中学生があわてて逃げる様子が映る。タイミングが悪く、もしにげ損ねた子どもがいたら大変な事故になる。ほんとうに怖ろしい。動画は何かゲームを見ているような感じがした。逮捕された男は子どもが道に広がって邪魔になるとかなんとか言っているらしい。が、自分も子ども時代があったことを思い出してほしい。子どもを思いやる気持ちになってほしい。みんなに注目されるような動画をネットで発信したいなら、みんなの心が優しくなるような動画を発信してほしい!
(写真は、フェルト作品の”動物たちの演奏会”心が温かくなりますね。高松市の中井裕子さんの作品。朝日町ギャラリーMONで29日まで展示)